
TVアニメ『リィンカーネーションの花弁』第十輪放送記念!
F・ナイチンゲール役 上田麗奈さんのインタビューが公開!
F・ナイチンゲール役をお願いされたときの、率直な感想をお聞かせください。
上田 「決まりました」というご報告とともに、主人公たちと対立する立ち位置だということは伺っていたんですけど、ナイチンゲールの目的だったり正体について、ここまでで明かされているものが本当に真実なのか、どことなくわからない雰囲気があると思ったんです。だから、内面という部分では、事前の準備以上に、現場に行ってからの監督方とのすり合わせが大事になるなと思いました。整合性が取れるように、序盤から演じていかなければならないと思っていたので…。
実際に説明はあったのでしょうか?
上田 ナイチンゲールが登場するのが第二輪だったんですけど、収録が始まる前、監督が個別にキャラクターの説明をしてくださって、そこで、いろんなことを伺ってから収録に臨めたので、本当にありがたかったです。
そこでは、原作で語られている以上のことも知れたのですか?
上田 はい。なのでここで詳しくお話することができないんです。
では少し遡って、原作の印象をお聞かせください。
上田 主人公の東耶くんが、才能を欲しているというところから物語が始まるので、その仄暗さみたいなところを受けて、東耶くんの異常なまでの才能への執着に怖さすら覚える…というのが第一印象でした。なので、その東耶くんが今後どう描かれていくのか、ハラハラしながら読み進めていた記憶があります。そこから物語が進むにつれて、東耶くんの、才能を得ても苦悩し続ける姿、自分のリスクを省みずに他人のために行動ができる人の良さ、あとは灰都さんたちとの絆が深まっていくのが見えたので、次第にこの先の展開にワクワクするようになっていきました。そうやって印象が変化していったのも、面白かったです。
能力を使った戦闘シーンも多くあるんですけど、それぞれの能力が個性的で、他の作品にはないような魅力があると思いますし、スケールがどんどん大きくなっていくんです。その中で、誰が味方で誰が敵なのかわからなくなっていくような物語なのも魅力的だと思いました。
ジョン・V・ノイマンが敵なのか?と思ったら、それもナイチンゲールに操られていただけとか、いろんな仕掛けがありますよね。また、“才能”というのが作品のテーマになっていると思うのですが、上田さんが考える“才能”って、どんなものだと思いますか?
上田 才能を欲したことはありますし、今も「持っていたらいいなぁ」と思うことが多いので、才能があれば…と思う気持ちは、共感できる気がします。だから、同じような気持ちを持ちながら原作を読んだり、アニメを観たりしてくださる方もいるんじゃないかなと思いますね。
で、“才能”とはどんなものか、ですよね。私のイメージでは、才能があったら苦労や努力をしなくても、何事もうまく行ってしまうようなものなのではないかと思っていたんです。でも、この作品に触れ、才能があっても苦悩する東耶くんたちを見ていると、才能があれば何でもうまくいくというのは、私の中で膨らんだ理想だったのかなと思いました(笑)。
確かに、持っていたら持っていたで、苦労はしそうですね。
上田 その才能をどう活かすか、そして自分がどう生きていくか次第で、自分に対してもそうだし、周りの人を笑顔にできるかどうかも変わってくるんだろうなと感じました。
上田さんが演じているナイチンゲールについて、どのようなキャラクターだと捉えていますか?
上田 「偉人の杜」のメンバーとしての仮面を被っていたナイチンゲールは、癒し系面白お姉さんとしてのインパクトがあったと思っています(笑)。傷ついて帰ってきたメンバーの傷を癒す能力があって、本人の人柄も柔らかい空気をまとっている。それに加えて、治療の仕方が一癖あるところに、面白さもあるので、序盤は登場としては少ないんですけど、印象に残るキャラクターなのかなと思いました。
仮面を取ってからのナイチンゲールさんは、柔らかい表情とか言葉選びは変わらないんですけど、支配者として、相手に有無を言わせない圧とか自信みたいなものが香ってくるキャラクターと受け取れるのかなと思っています。
先ほど、監督方とすり合わせたという話がありましたが、演技面ではどのようなディレクションがあったのですか?
上田 そのあたりの匙加減はお任せいただいていた感じがします。キャラクターの深いところを知ったほうがお芝居がしやすいのではないかというところで、深堀った話をしていただいたんですけど、何か具体的な指示があったかな?と考えると、あまりなかった気がします。
それはきっと、演じたものが監督の思っていた以上のものだったからでしょうね。ナイチンゲールの正体がわかったあとは、どう演じようと思っていましたか?
上田 先ほどお話した圧の部分と自信は特に意識しながら、他のキャラクターとも会話をしていたので、柔らかいのだけど、逆らうことを許さないような、上からの目線というのを大事に演じていました。
その圧はすごく出ていました。では、ここまでで印象に残っているシーンを教えてください。
上田 第七輪の東耶くんのシーンが印象に残っています。項扇羽の才能を受け取るのかどうかという話になったときに、受け取らない選択をして、それで勝算はあるのか?と聞かれたときに、「いえ。でも僕の手で……僕自身で必ず見つけてみせます」って、決意の表情で言うんですよね。そこにグッと来ました。
項扇羽の能力『万象儀』があれば、心強いはずなんですけどね。
上田 今までこんなにも才能を欲していた東耶くんが、そこで才能を受け取らないという選択をして、キラキラした表情で、自分自身で見つけると言っていることに感動してしまったんですよね。序盤の東耶くんを知っているからこそ、変わったんだなぁと思って、ウルっときてしまいました。彼は、どんどん変化していっている感じはありますよね。
今後、どうしていくのかというワクワクも高まりますね。
上田 この作品は、味方だと思っていた人が敵になったり、敵だと思っていた人が味方になったり、キャラクターの見え方が変わることが多いので、東耶くんも今後、また印象が変わる可能性があるし、それを考えるとソワソワするんですけど、なんとなく「東耶くんは大丈夫なのではないか」と思わせてくれる安心感があったのが、すごく不思議だったんです。それもあって、このキラキラした決意の表情が好きなんです。
あとは、M・ダルモン(CV.富田美憂)と項扇羽(CV.小西克幸)のコンビネーションも、原作を読んでいるときから個人的に好きだったので、同じアフレコブースで、お二人のお芝居を聞けたことも嬉しかったです。
こちらも主に第七輪ですね。
上田 はい。2人だけで話しているシーンは、2人にしか出せない空気感で、2人しかこの世界にいないかのようなシーンだったので、何というか、ロマンスを感じられるシーンでした。富田ちゃんも、熱量が伝わってくるお芝居をされていて、その熱量が真っ直ぐピュアに項扇羽に届けられているのが、ダルモンとして生きている説得力を帯びている感じがして素敵でした。項扇羽も項扇羽で、面倒みの良さが溢れ出ているんですよね。一緒にいると安心してしまうような、兄貴としてのお芝居が本当に素晴らしくて。項扇羽さんを演じられるのは、小西さんしかいないと思わされながら、お二人のお芝居に魅了されていました。
では最後に、今後、楽しみにしてほしい部分を教えてください。
上田 東耶と十兵衛、飛び出した灰都のところに辿り着いたので、十兵衛と灰都がどうなっちゃうの?というところが、直近の皆さんのドキドキハラハラだと思っています。この2人の間で、果たして戦いが勃発するのかどうなのかを楽しみにしてほしいです。灰都さんはここまで浮き沈みが激しかったんですけど、第十輪以降も、もうひと波ありそうなので、ドキドキしてください。
あとアラン・スミシーもよくわからない奇妙な存在のままになっていますよね。そのあたりも気になるところではありますし、ナイチンゲールはアラン・スミシーとのやり取りを終えて眠りについてしまうので、最終話までに眠りから目覚めるのか、というところにも注目して観ていただければと思います。