
TVアニメ『リィンカーネーションの花弁』第三輪放送開始を記念し、
灰都・ルオ・ブフェット役 丸岡和佳奈 さんのインタビューが公開!
オーディションで印象に残っていることを教えてください。
丸岡 オーディションが少し特殊で、「あなただったら、偉人からどんな才能をもらいたいですか?」という作品に合わせた質問があったんです。そのとき私は偉人というか、今生きている人の名前を答えちゃったんですけど……。
誰と答えたんですか?
丸岡 速水もこみちさんと答えました。料理の才が欲しくて……。そんな滅茶苦茶な答えをしてしまったので、帰り道に「あの答えはなかったかなぁ」と思ったんですけど、受かってくれて良かったです。真面目な話だと、オーディションの段階から、すごく丁寧にディレクションをしていただいた印象があります。
灰都のいろんな面を、見てもらうような感じだったのですね。
丸岡 結構後半のストーリーもオーディションの内容に含まれていたんです。そこはしっかりと原作を読んで臨みました。
受かったときは、どんな気持ちでしたか?
丸岡 すごく嬉しかったです。もともと私自身も剣道を習っていたので、この役ができるなんて!という驚きもありました。
宮本武蔵の才能ですから、二刀流になりますね。
丸岡 実際、剣道でも短い竹刀と長い竹刀で二刀流をする方はいるんですよね。私は力が足りなかったので1本だけでしたけど、灰都ちゃんは二刀流なので、それはすごいなと思いながら見ています。
剣道をやっていることは、どこかで活きましたか?
丸岡 剣道のガヤを録ったんですよ。そのときは、「声、デカすぎ! 何でお前が入ってるんだよ」とツッコまれましたけど、無駄に再現度が高い私の声も、うっすら生かされているらしいので、聞いてみてください(笑)。
では、原作の印象をお聞かせください。
丸岡 全体的に、良い意味でダークなのかなと思いました。私自身、剣道を習っていたくらいなので、中二病というか、かっこいいものへの憧れがあったんです。そして、かっこいいものと言えば、闇が付きものなので、私の中で、どストライクな作品でした。人間の欲の部分……。たとえば才能という言葉はかっこいいですけど、才能を欲しがる想いというのは、必ずしも美しいものではないと思うので、そのあたりが繊細に描かれていて、気がついたら夢中になってしまい、これは受かっても受からなくても読み進めたい!と思いました。
才能があればなぁ……と思ったりしますからね。
丸岡 そうなんですよ。かっこよくて素敵な世界観な上に、かなり現実的な部分もあるので、ファンタジーとリアリティのバランスが絶妙で、「自分がこの子の立場だったら、こういう行動を取りそうだな」とか、共感することがすごく多かったんです。それでいて、ひとりひとりの登場人物のストーリーがしっかりしているので、誰が主人公でも成立してしまうような深みもありました。
バックボーンがしっかり描かれていますよね。リアリティという部分を、もう少し詳しく教えていただけますか?
丸岡 東耶って、普通に考えたら才能があるんです。とんでもなくすごいのに、それに気づけないのもすごくリアルというか……。確かに何でもできる人って、自分が何をできるのかに気づいていない人もいるよなぁと思いました。灰都ちゃんで言えば、剣を極めて強くなるという意志が強くて、そこに筋は通っているんだけど、それ以外が大雑把だったりするから、すごく人間味があって、身近にこういう人いるなと思うんです。そういうリアリティが、魅力的だと思いました。
才能もテーマになっていると思いますが、才能とは、どんなものだと捉えていますか?
丸岡 哲学的な質問ですね(笑)。才能って、努力しなくてもできるもののことを指しているイメージがあるんですけど、それって結局、才能ではないと思っているんです。努力せずにできてしまったら、飽きてしまうと思うので。だから、自分が好きなものが、もしかしたら才能なのかもしれないなと思いました。それが、人間誰しもに平等に与えられた才能で、好きなものって、向いていなくても頑張れるんですよね。
続けられるほど好きということですからね。
丸岡 きっと私にも、とんでもなく飛び抜けた何かの才能があるのかもしれないですけど、それに対して興味があるかどうかはわからない。となると、努力なく手に入るものが才能というよりは、自分が好きなものが一番の才能なのではないかと……。
没頭できるくらい好きなものを見つけるのが大事かもしれません。
丸岡 これは大人になって思ったんですけど、好きになるって体力を使うんですよ。アニメを1シリーズ真剣に観たらすごく疲れるし、趣味のために時間を割くのは疲れるんです。でも、好きだからできるんです!
丸岡さんが演じている灰都についてですが、どんなキャラクターだと感じていますか?
丸岡 キャラクターの説明に「不思議な少女」とあるんですけど、実際に演じてみると、それも違うのかなと思いました。見え方としてはそれで合っていて、周りから見たら、明るくて変わっている子なんですけど、彼女の中で絶対に揺るがないひとつの目標があるから、そのために手段を選ばないだけで、本質はある子なんですよね。だから、演じていて共感することがすごく多かったです。
どのあたりに共感しましたか?
丸岡 私自身、今やっているお仕事がすごく好きで、それ以外結構どうでもいいところがあるんです。それで私もよく「変わっているね」と言われることが多いので、そこが重なるというか。灰都自身は不思議な子を演じているわけでも、明るい子を演じるわけでもないけど、中心にある大事なものが、すごく深くて太いものだから、他人から見ると、そういうふうに見えてしまう。実際、すごく純粋で真っ直ぐで素直な素敵な子だと思っています。
行動原理は、はっきりしていますからね。
丸岡 そうですね! それでいて表裏もないから、彼女の言っていることがすべて、みたいなところはあります。
そこまでの真っ直ぐさは、考えることが多い現代ではレアかもしれません。
丸岡 千葉さんとお芝居の話をしたときに、灰都のほうが共感できるという話をしたら、「え!?」と驚かれたので、やっぱり私のほうが変わっているのかもしれないですね(笑)。
東耶と掛け合ってみていかがでしたか?
丸岡 東耶は説明台詞も多いし、頭も良いから、考えて言葉に出すんですよね。なので千葉さんもしっかり準備をして、東耶の考えに添ってお芝居をされていた印象があります。その上で、すごく湿度が高い人だなと思いました。じめっとしているという言い方が合っているかわからないんですけど、少なくとも、カラッとはしていないんです。その湿度に合わせた千葉さんのお芝居もあったので、逆に、灰都はカラッカラというか、あまり考え込み過ぎない感じにしたいと思いました。
真逆のアプローチだったんですね。
丸岡 そうですね。だから私は、何も考えずにお芝居をしたかったというのはあります。でも、掛け合いになると、それが矛盾していなくて、考えてしゃべる東耶に対して、灰都がどう返すかだけだったので、すごくやりやすかったです。最初は、あまりにも性格に差があり過ぎて、あべこべになったらどうしよう?と思ったんですけど、足りない部分が合わさるような2人だったので、すごくバランスが取れていたと思います。
そういうことは、演じる前に話したりするのでしょうか?
丸岡 演じる前にそういう話はしなかったです。演じたあとも「湿度高いね」みたいなことは言ってないですよ(笑)。でも、世界観がダークなので、灰都が晴れ、東耶が雨で、掛け合うと曇りくらいになるから、すごくちょうど良かったのではないでしょうか。
序盤で印象に残っているシーンを教えてください。
丸岡 いろいろなシーンが印象に残っているんですけど、第2話の東耶と約束をしたシーンは印象的でした。第1話の東耶は、まだちょっと「こいつは嫌な奴なのかな? それとも人間くさいだけなのかな?」みたいな、よくわからない感じで終わっているんですよね。でも第2話の、灰都にだけ自分の能力を見せるところで、この2人の関係性が見えてくるんです。
灰都自身も「なんで私の才能を真っ先に奪いに来なかったの?」と言うんですけど、普通に考えたらなかなか言わない台詞じゃないですか。それを言わせてもらったことによって、東耶に対して、灰都ちゃんがどう思っているのかを掴むことができたと思っているんです。だからこそなんですけど、収録で、つい力が入っちゃったんですね。そしたらリテイクになり、「しゃべりすぎないで、もっと2人だけの言葉なんだよ」と注意していただいたので、それも含めて印象的でした。
灰都も、東耶が奪いたくなるような才能になってみせると言っていましたからね。
丸岡 あの2人の約束のシーンは、今後も大事になってくるのかなと思っています! あとは灰都ちゃんの過去ですね。まさかこんな生い立ちだったとは!と、みんなきっとびっくりしただろうなと思いました。私も原作を読んだときに驚きました。
第1輪~第2輪は、アニメならではの見せ方で、原作から、ぎゅっと密度が濃くなっている印象も受けました。
丸岡 原作の小西幹久先生が「アニメでワクワクするように変えちゃってください」とおっしゃってくれたらしいんです。灰都ちゃんに関しても、原作だと、学校に来ていない子なんですけど、アニメだと転校生になっているんです。そこも先生の提案だったそうなので、アニメならではのものが詰まっているのも面白いと思います。原作ファンの方も「ここ、違うんだ!」と、楽しんでいただけたら嬉しいです。
キャラクターがたくさん登場する作品ですが、丸岡さんが気になっているキャラクターはいますか?
丸岡 完全にキャラクターデザインの話なんですけど、個人的に、E・シュレーディンガー(CV.福山 潤)が良過ぎたんです。まずビジュアルが素晴らしいし、お声も素晴らしいし、性格もすごく良くて、めちゃ猫!って感じなんです。ちょっと余裕がある感じとかもすごく好きで。灰都が絡むことはないんですけど、気に入り過ぎてしまいました。才能を持った場合、見た目に影響が出てくるじゃないですか。頭部がリンゴになっちゃったら私は凹んでしまうかもしれないんですけど、頭部が猫だったら嬉しいかもしれない!と思いました(笑)。
I・ニュートンだったら、確かにショックですよね。
丸岡 朝起きて、顔がリンゴになっていたら、ちょっと焦るかもしれない(笑)。猫ちゃんだったら嬉しい! 完全体になると、才能が形に出てきちゃうので、出るのだったら猫がいいです。
能力的に好きなのはありますか?
丸岡 絵を描くことが好きなので、P・ピカソです。私も壁に絵を描きたいです。
では、今後楽しみにして欲しいところはどんなところでしょうか。
丸岡 この先、びっくりするような展開がたくさんあります。アニメから入った方は特に、この先の展開は全然読めないと思います。そして、灰都ちゃんですね! 彼女自身、まだ精神的に幼い部分があるので、それがどう成長していくのか。そして東耶と灰都は、どのようにして約束を果たそうと頑張るのか。いろいろ注目していてください。でも、まずは深いことは考えずに、そのまま楽しんでいただければと思います!